ヘリコバクター・ピロリ菌が慢性胃炎や胃潰しょう。十二指腸潰しょう
胃がんなどの発症原因の一つであることが広く知られるようになりました。
胃潰瘍では70～80％の人、十二指腸潰瘍では90％～100％の人がピロリ菌感染者だという報告があります。
また、世界保険機構（ＷＨＯ)は、ピロリ菌を胃がんの最高レベルの確実発癌因子に認定しています。
このピロリ菌は、乳児期や幼児期に汚染された水や食べ物などを口にしたことで
感染された水や食べ物などを口にしたことで、感染すると考えられています。
そのため子供時代、上下水道環境が悪かった50歳以上の人では、なんと80％が
感染しているといわれています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍ではピロリ菌の除菌が保険治療として認められていますが、
抗生物質などに体制を持ったピロリ菌も出てきているため、数パーセントは除菌に失敗することが
あるそうです。また、
一昔前は除菌治療が最善の治療と考えられていましたが、近年ｍ胃が傷つけられ萎縮性胃炎や
食道がんのリスクが高まるというデメリットがあるということもわかってきました。
国内にはピロリ菌感染者が6000万人以上いるといわれていますが、全員が胃がんや
胃潰瘍などを発症しているわけではありません。病気になる人とならない人の
違いはどこにあるのでしょうか？
その答えはピロリ菌が病気を発症させるメカニズムに関係があります。
ピロリ菌は胃の中に入るとさまざまな刺激物を放出。それによって白血球の一種である
好中球が活性化されて活性酸素を多く生成します。
この過剰な活性酸素が胃粘膜を傷つけてしまい、胃がんや胃潰しょうなどの病気を生み出してしまう
と考えられています。
体内に活性酸素が増えても、本来、人間や動物には余分は活性っ酸素を取り除くＳＯＤ※１）
という酵素が存在していて、病気を防ぎ、身体の健康を守ってくれているのです、過剰に増えた
活性酸素の処理に体内のＳＯＤだけでは追い付かなくなっています。
そこでピロリ菌に感染している場合、積極的に活性酸素を消去するＳＯＤ様作用食品を
上手にとっていくことが、発症のリスクを減らす安全な方法ということになります。
※１）ＳＯＤとは、スーパー・オキサイド・ディスムターゼの頭文字をとったもので
「活性酸素」を取り除く「酵素」のことです。
日本ＳＯＤ研究会 ＳＯＤ J.S.R.O VOL4 より引用させて頂きました。
http://www.sod-jpn.org/pdf/sod_vol4.pdf
