がん患者さんの口コミで温熱療法を休む日もなくボランティアで行っている石黒先生

以前より、がん患者さんから石黒先生の噂を聞いていましたので、がん克服サポート研究会では、実際にどのような治療をされているかを詳しく取材させていただこうと考えていました。そして今回、お話を伺う機会をいただきましたので、その模様をご紹介いたします。
「癌の患者さんが、ここへたどり着いた時にはお金はいただきません。無料でしてあげるっていうのが、私の主義です。」そうあっさりといいのける石黒先生のお話をどうぞご覧下さい。


石黒先生への取材

坂井: 癌の方から石黒先生の噂をお聞きしましたので、 どのように癌の方と関わって治療しておられるのかを教えてください。

石黒先生: 25年(2013年時点で)ぐらい前から、温熱器を使ってのボランティア活動をやってきました。癌で亡くなった親友が生前きりきざまれていくその姿を見て、他に何かいい方法はないかと探し出したのが三井と女子(みついとめこ)先生の「注熱でガン難病が治る」という本です。訪ねたら、その方が千葉の富里(とみさと)で開業していたわけです。

坂井: 私達も三井先生の温熱理論の講演会を 2 度ほどしました。

石黒先生: 家内は長年交通事故による影響で腰がわるく、ある方につれられ、富里に夏休みに行ってみました。

大学の先生と税理士事務所を名古屋で開業していましたので、長期間遠く千葉まで通うことはできず、自分は悪くないのに患者になって通い、ジックリ先生の療法を研究させてもらったのです。その頃は現在のような療術学校もなく、三井と女子先生が一人で指導されていました。帰りに温熱器を1台わけていただき、自分でやってみることにしました。しかし、その後連れて行ってくれた方ががんで亡くなり、温熱器ではがんを治すことはできないと考え、押し入れにしまい込んでしまったのです。

それからしばらくたったある日、今度は家内が仕事の過労がすぎ、腎臓と膀胱が悪くなっておしっこが出なくなりました。その時やむにやまれず、しまい込んだ温熱器をとりだし、見よう見まねでやってみたら、おしっこが出るようになったわけです。近所の人にも温熱をしてあげたりしたことが、ボランティアの始まりです。私はがん治療専門なので、自分で自分のやり方を考案してやっています。 86度の温熱板の器具(現在は三井温熱株式会社で販売されていません)と低線量ホルミシスパットを使った「石黒式温熱法」です。

幸い、低線量ホルミシスパットを製造する特許は2件取得して、自分で作っています。 経験が無くても判りやすく簡単にがんを見つけられ対処する方法です。「病気は自己責任であり、病気は自分で治す。だから先生少しアドバイスしてください。」との信念から生まれた指導方法です。がんになったら財産を失うぐらい高額な費用が求められます。お金をあまりかけずに、自分で治すことが出来たらどんなによいか。そのために提案しているのです。

私は86度の温熱板の器具を「手動式CTスキャン」と呼んでいます。 代替(西洋医学以外の東洋医学など)は医者ではありませんので、CTスキャン、MRI等の画像を見てがんがどこにあるか見つける事は出来ません。5cm×6cmの86度遠赤温熱板があるのみですが、これを使い分けることによってどこにがんがあるのかがわかります。がん患者さんを中心にその家族と私たち指導者でチームが編成できれば対策の70%は完了です。病気になったらお医者様に治してもらえばいいんだという考えではいつまでたっても病人は減りません。病気は自己責任であり、病気は自分で治すという考えが必要です。

私のやり方は、「病気は自分で治す。」っていう考えだから、わかりやすく、簡単な方法で教えてあげることがポイントです。最初は三井と女子先生の教え通り背中を中心に熱を注熱することです。背中側は配偶者又はパートナーにやっていただかないと自分では十分出来ません。しかし、自分なりの努力で出来るようになってきます。

最初していただく時の条件としてまず手伝ってくれる人と一緒に来て貰います。一緒に手法をおぼえてもらい家でやっていただくのです。私の所で86度の温熱板の器具で注熱した熱の効果は5~6時間しかもちません。1日は24時間。私の所で注熱する時間より、家庭で注熱する時間が多くなるのです。極端な話ですが、5~6時間おきに注熱することを望みます。注熱をする事は、効果がある抗がん剤みたいなものです。24時間がんにきいているようにする。がんを住みづらい環境に追い込むのです。だからパートナーが必要となるのです。
それから、私の所にくる患者さんは多重転移症で手に負えなくて病院で見放された方がほとんどです。患者さんが一生懸命努力された結果、幸い回復され、社会復帰される方もいますが、残念ながら亡くなられる方もいます。

坂井: 先生の所に集まるっていうことは、やっぱり先生が治している結果があるからということですよね。

石黒先生: 結果というより、治った方が、口コミで言って下さっているみたいです。 1 人だいたい、 2~3 時間かけますから 1 日に 4 ~ 5 名ぐらいしかできないのです。2013年時点では1日1名となっています。

普通の勤務は 8 時間だと思いますが、私は 12 時間働いています。だから正月・祭日も無く、日曜日も月2 回だけ休みをとるということが、自分のリズムです。どうしても平日に時間がとれないので祭日、日曜日にも来ていただくという結果になってしまうのです。自分は歳で夫婦二人だけの生活ですので、患者さん中心の生活をしています。幸い家内が生活費をかせいでくれますので、私は患者さんが長期間通っても心配しなくてもすむ様にボランティアを前提にしています。
無料だとどうしても気分が悪いとおっしゃる方には治った後で払ってくださいという条件にしたり、お金のある方には寄付をしていただいています。そのお金を活動費にまわしたりしています。

私の患者さんは重度のがんの方が多く、どうしても時間がかかるのです。1人にだいたい1年から1年半。(注熱のやり方と1日の時間を長くする事で期間が短縮できます。石黒先生は奥様を1ヶ月ほどで食道がん(進行性上皮癌)を治されました。)週に1~2度来ていただく事を続けています。通常料金をいただくことで、途中に挫折される方が出ないよう、ボランティアという事にした方がすっきりするのです。 1人でも救いたいという事が基本ですから。

坂井: これが器具ですね?

石黒先生: はい。ここから遠赤外線が出ています。熱板の表面は86度くらいの熱が出ます。また、私はヘッドに低レベルの放射線ホルミシス効果があるパットを装着しています。大体2000cpm~5000cpm(1立方センチあたり1秒間に何個か?の値)あたりのパットを使い分けします。人体にはいっさい悪影響はありません。全部手作りです。

放射線ホルミシスの目安としては、ラッキー博士の米国保健物理学会誌「Health Physics」(1982年12月号)での発表を参考にしています。その内容は、宇宙飛行士が浴びる地上の100倍もの線量の放射線は、危険などころか、むしろ人体にとって有益であるというものでした。高レベルの放射線は生体に有害であるが、低レベルの放射線は有益であるという内容を見たことからホルミスの線量も考えて、作ったのがハッピーストーン(R)やホルミシスパッドです。

まずは患者さんの体に熱を注入しながら、患者さんと一緒に最初は1(イチ)・2(ニー)・3(サン)のリズムで数をかぞえながら診察します。悪くない所は20(イチからニジュウ)まで数えられます。特に「がん」とか「悪性の所」は瞬間に「あつい」と発せられます。患者さん本人の体が発するのですから、誤診は無いのです。瞬間に熱いのか10(イチからジュウ)までもつのか、20(イチからニジュウ)までもつのかその差によって自分の病気がどこに発症しているのか重度なのか軽度なのかすぐに判ります。

その感じ方を頭にインプットしながら、くまなく温熱器をずらしながら体感していただくのです。患者さん自身の口から「熱い」とか「熱くない」とか発せられるので、問診などせず自分自身でしっかりと患者さんの状態をつかむ事が大切です。

事前に問診しますとどうしてもあやふやな言葉に惑わされ、間違った考えを頭にインプットしてしまいます。ですからまんべんなく注熱をすることによりどこに問題点があるのか「熱い」という患者さんの口から発する声と注熱すると体自身から発信する微妙な震えともいえる動きを感じ取って正しく確認していくことが指導者として一番大切なことだと思っています。

大きなからだの中にがんの場所を正しく確認することが一番大切なことです。そこにがんがあるとしたら温熱器を通じて感ずるわけですから、温熱版の5cm×6cmのはばの中のどこにがんがあるのかを探すのです。次にその部位を四方から少しずつずらして攻めていくのです。最後に1点熱い場所が見つけられます。そこががんの発症している所です。

がんは5ミリ離れて注熱しても熱くないのです。1センチも離れていればなおさらです。ですから四方から攻めていき確認するのです。 誤診は無いのです。事前の問診などするよりも、まず正しく確認することです。

一切問診などせずにがんの場所を探し出して患者さんにここが悪いですよと指摘すると、患者さんは手術なり、検査を病院で何回もしてみえるから、自分の悪いところなど全部ご承知です。患者さん自身が発する「熱い」という声とその場所が合致すれば、この先生の判断に狂いはないなと安心していただき、信頼感がわき、ちゃんとうまく治療してくれるなと思うのです。

坂井: 例えばその問診をせずにきていただいて、頭から全身全部流すのですか?

石黒先生: そうです。血液がんは別にして、基本的にメインの場所だけ流します。背中側で大体判ってしまいます。背中側で熱さを確認した時は、再確認のため、表側をやって、がんであればすぐ移動はしませんので、同じ箇所が熱がります。

坂井: 例えば乳ガンの方とか、どんな感じですか。

石黒先生: 見分け方は一番簡単ですよ。当てればすぐ「熱い」と言うし、触ればしこりがあるから。触診と両方でわかります。まず、場所を特定してあげること。一番の問題点はリンパに転移しているか転移してないか確認することが大切です。リンパに転移していたら、病院に行って診断を仰ぐことをまずおすすめしますね。リンパに入ったがんは簡単には治らない。まずは手術をおすすめしますね。手術の方が結果が早い。

もし温熱で治療するのであれば、先ほど申し上げた様に1から20のリズムでまずがんの進行度合いを確認。注熱を続けることにより、例えば数えて最初の1で熱かったとしましょう。注熱を続けることにより1で熱かったがんが3になったとしたらがんは消滅のよい方向に進んでいます。こんな方がいました。10年前のお話ですが、今のままでは乳がんが大きすぎて、乳房の温存手術ができない方が、癌を小さくできるかとご相談がありました。石黒式温熱療法を行い、3ヶ月で乳がんが小さくなり乳房の温存手術ができるようになった方がいます。「熱さ」の度合いが変わってないとすれば、もっと注熱時間を多くする事。1日にだいたい通算で5時間くらい熱を入れてくださいと申し上げています。

坂井: 1日に5 時間ですか?

石黒先生: 我々の温熱療法の良い所はね、まず健康な部位に注熱すること。これはがんの種類によって転移する主な場所が決まっているのです。それらの部位に熱をいれ活性化するし、丈夫にするのです。その次に悪い部位を攻め、特に背中側から注熱するので、すい臓の悪い方は判断がしやすい。一般的にすい臓は胃の裏側にあり、胃の調子が悪いと思われて胃だけを調べる方が多く、すい臓が悪くなっていることを知らないケースがあります。

背中・腰に痛みが出てきて、接骨院に通われるケースもあり、それでも変わらず痛みもまし再度、検査を行い、はじめてすい臓が非常に悪くなっている事を知る方もいます。熱を注入すると、おなかからではすい臓は胃の裏側なので熱を入れても「熱い・アチチッ」と何も反応がありませんが、背中からやると「熱い!」と反応があれば胃ではなく、すい臓が悪いのではと判断することができます。注熱でがんが転移するのを予防しながら、がんを攻めていくわけです。5時間位すぐ経過してしまいますよ。

坂井: 1日に5時間するっていうのは、 悪いところだけじゃなく、良いとこからも行うからですか?

石黒先生: 先ほども言ったように、まず転移をしない様にしなければ、がんがどんどん増えてきてしまいます。特に骨転移しない様、十分な注意が必要です。 何回も言うようですが、まず予防、次に治療です。

43度以上の熱を当てればがんは死ぬって言われていますが、皮膚がんみたいに表面に現れている場合は簡単に入りますが、人間の体は骨に覆われている部分が多く、我々のような体表から熱を入れるという手法は「なかなか43度以上の熱が芯部まで入らないのです。ただ言える事は、骨はセラミックと同じようなものです。骨におおわれている部位に熱が入りずらいと言われる方がいますが、体表からの熱を入れると、骨は熱を吸収し、放熱してくれるので骨におおわれている内臓部分も熱くなり、悪い部分では「熱い・アチチッ!」と反応を得ることができるのです。(茶碗の中にお湯を入れて、お湯も熱いですが、茶碗もあつくなるのと似ています。)

そのため私は玉川温泉のようにホルミシス効果のある天然鉱石(希土類)を応用し、家庭でも出来る様工夫をしています。一度、ナノの世界まで細かくした鉱石をハッピーストーン(R)織布の2分の1のうすさにした不織布に、さらに共重合させて作ったパットを多種類作りパットの厚さに依って熱が表面焼けするのを少しでも防ぎながら十分に熱が入る様に工夫をしています。

また、注熱する前に40~50分ホルミシス効果のあるドームに入っていただき発汗していただきます。足先まで温まっていただき、皮脂腺(ひしせん)から十分に発汗していただきます。血液が持つ酸素と栄養が全身にくまなく流れ、細胞をより活性化させ温熱だけではどうしてももれがあるかもしれませんので、もれがないように45度~75度の熱を体表から入れるのです。そして、活性化した細胞でがん細胞を包囲するように心がけています。それから注熱を行います。これが私の考案している手法です。一般的に注熱をはじめてから3ヶ月目頃から手応えが出てくるのです。(やり方によっては期間を短縮できた事も実証しています。)

坂井: 3 ヶ月目の手ごたえというのは?

石黒先生: がんの成長が止まり「熱い」という感覚が少しやわらいできます。こうなればしめたものです。成長しなければ大丈夫なんですよ。

坂井: だいたいその 1 秒で「熱い」と感じた人は、 3 ヶ月後ぐらいには、 20 秒ぐらいになるという感じですか。

石黒先生: 3ヶ月後で3から4ですね。そう簡単に20カウントにはなりませんよ。ただいえることは、患者さん自身良くなっている実感がわくのですから大変なことなんです。毎日の注熱に自信と方向性に確信がもてます。安心できます。

手術してがんの場所を取り除いた場合、全く「熱い」という感覚がなくなります。「こんな器具でよくわかるね」と皆さんびっくりします。器具は使い方さえ間違いが無ければ本当にすごいですよ。

坂井: 例えば肺ガンの方ってどういうふうな形で流すのですか?

石黒先生: まず肺全体を器具で流します。我慢強くイチ・ニー・サンを絶えず心の中で唱えています。毎日少しずつ変化しています。ニーで熱くなったところが反対にイチになったりこれを全部頭の中にインプットしておきます。そして毎日の変化をみていくのです。1日中、1から20の反復です。
7時間だろうが8時間だろうが反復を唱えているのです。途中で他の事を考えたり、テレビを見たりしていると本当に悪くて「熱い」のか、長く同じ場所に置きすぎて「熱く」感じるのか、さっぱり判らなくなってしまいます。神経を集中する意味もあるわけです。

坂井: 例えば、肺がんであったとしても、順番に場所をずらして注熱し、全部をしていく感じですか。

石黒先生: 人間の身体は、確率的に肺にかかったがんは次に転移する部位が判っています。勿論原発のがんを知ることが一番大切ですが、肺ガンの治療は日数もかかりますし、その間に脊髄に転移したりすると一番困るので、肺に注熱する前に脊髄に注熱します。肺もしっかりと温熱板をずらしながら注熱しますとがんの場所が特定できます。肺のどの部位にがんが発生してるかすぐ判ります。がんの転移先について知りたい方は、講談社発行「病気の地図帳」をご覧ください。

坂井: 骨の場合はどうやって行うのですか?

石黒先生: 骨であろうと肝臓であろうと、肺であろうと場所は違いますが、特別な考えを持つ必要はありません。電気コテ(86度の温熱板の器具)ひとつしかないのです。1人で注熱するわけですから、すべてどこにでようとも1人で処理するわけです。その関連性が判りますので、心配することはありません。

同じ方法で根気よく注熱すれば良いのです。要は根気です。骨に入ったがんも最初は「熱く」感じます。しかし注熱を続けていると「熱さ」が弱ってきます。最後に「熱さ」を全く感じなくなります。完治です。病院で検査してもがんは見あたりません。但しがんは治っても違和感は残っているようです。

石黒先生の患者さん(女性): 骨は本当に駄目だからって病院で言われますよ。私もそうなんですけど4 期なんです。末期ですね。私はたまたま、腸から肝臓4回、肺2回転移していますが、宝くじに当たるみたいに運が良くて、全部手術して取れる所に出たんで全部手術しました。奇跡的に運が良い。抗ガン剤はうっていません。とりあえず骨にだけ出ない様、先生に骨を中心に熱を予防として入れてもらっています。

石黒先生: それで骨にね、注熱してやりますと、体全体が熱くなるし、身体にもよいし。

この方は本当に手術出来る所にでき、それもすぐ発見してもらい、すぐ手術をする。 抗がん剤の代わりにビタミンC大量点滴も取り入れているし、テロメア数値(※)を上げることもしている。とにかく抗がん剤をうってないから普段は健康そのもの。不思議な方ですね。

坂井: 脊髄やって、腸骨をするんですか。

石黒先生: 腸骨って分かりやすく言うと骨盤ですよ。

石黒先生の患者さん(女性): そこに注熱すると足の先まで熱くなる?

石黒先生: これは本当に暖かくなるね。だから、入院している時も必ず器具を持っていきますよね。手術の後は、身体冷えますからね。


その他の収録内容
●人間の体は交感神経と副交感神経がうまく作動して成り立っています。だから、そういうことを、知っていて熱入れるのと、全然知らずにただ注熱しているのでは全然違う。
●治療で使う布は、ガイガーカウンターで測ると4300cpm(シーピーエム)ぐらいですね。天然鉱石(希土類)6種類を一度ナノの世界まで粉砕し、これをチップ状にかため、1200度で焼くわけです。こうしますとガンマ線が安定し、遠赤外線が出るようになります。


~石黒先生2011年取材編 ―石黒先生取材第2弾~

石黒先生の愛妻澄子さんが食道がんに侵されました。手術は断り、放射線治療と抗がん剤、そして、それまでの経験から「ガンは温熱法で必ず消える」と信じていた石黒先生による毎日平均8時間の注熱によって、たった1ヶ月でガンを克服!

石黒澄子さんは、86度の温熱板の器具と低線量ホルミシスパットを使った「石黒式温熱法」を考案し、25年ほど前から、ボランティアでガンの方を治療し続けている石黒幸治先生の奥さまです。

食道ガンだとわかり、放射線治療と平行して「石黒式温熱療法」を行った結果、1ヶ月でガンは消えてしまいました。

たった5cm×6cmの小さな温熱板。まるでCTスキャンをするように、背骨を中心に全身にゆっくり当てていくだけで、ガンのある箇所がわかると共に、ガンを無力化してしまうことができるのだそうです。

*のどが痛くて水が飲めない

夏にご夫婦で山登りに行ったとき、澄子さんは「のどが痛くて水が飲めない」と訴えました。

「痛くて水が飲めないなんて、大変なことだ!」と石黒先生は、澄子さんをすぐに病院へ連れて行きました。3日間でさまざまな検査をした結果、食道ガン(進行性上皮癌)でした。 手術に抗ガン剤、放射線治療を勧められましたが、手術は断りました。放射線は1日1回2~3分、27回当てる予定で、病院まで往復2時間以上もかかることから、入院したほうが体の負担が軽くなると思い45日間の入院をすることに決めました。放射線は27回が限界で、それ以上当てると脊椎がボロボロになってしまうそうです。 また、抗ガン剤は2日ほど試してみたものの、合わず、やめてしまいました。石黒先生は、それまでの経験から「ガンは温熱療法で必ず消える」と信じていました。ですから、入院後は朝8時から病院へ行き、夜10時に帰るまで澄子さんに付き添い、毎日平均8時間、注熱を行いました。

*ドクターもびっくり。予定より早くに退院。

石黒先生は、まず8時~11時半くらいまで注熱を施し、また昼食後14時~17時まで、夕食後も2 時間ほど注熱をしました。食後は血液がドロドロになっているので、1~2時間空けることが必要なのです。

つまり、食事の時間と食後1~2時間以外は、すべて注熱したのです。 温熱板は約86度。温熱板のヘッドに低レベルの放射線ホルミシス効果があり、火傷の心配もせず20秒間、安心してできるパッドを装着し、ゆっくりと、健康な場所から当てて行き、ガンの部分は最後に攻めます。ガンはその種類によって、転移する主な場所が決まっているのです。先にそれらの部位に熱を入れ、活性化させ、丈夫にしておきます。 「ガンの部分に温熱板を当てたら、ものすごく熱く感じるので瞬時で"熱い!"と思わず声が出てしまいます。

一方健康な部位では、1から20までゆっくり数えることができます。ガン細胞には毛細血管がないようなのです。正常な細胞なら、熱が毛細血管を通じて流れるのですが、ガン細胞の場合は流れが止まっているようです。その熱さは、体をくねらせ、施術者の手をはねのけるほどです。私は、妻を押さえ込み、温熱板を当て続け、妻は3時間苦しみました」と話されました。 こんな3時間の施術を一日3回。 それから30日後、ドクターがびっくりすることが起きました。食道ガンがすっかり消えてしまったのです。

澄子さんは40日で退院し、10日後、仕事に復帰しました。実は澄子さんはベテランの税理士で、自分の事務所を持っていました。

「家内は仕事で調査に立ち会うと、トイレにも行けないことがあるし、帰宅後も深夜1時頃まで家で仕事をするので、それまでは腎臓や膀胱が不調で、足もむくんでいました。私は毎日温熱療法を施して、それらの悪い部分を取ってあげるのが精一杯です。背骨に温熱器を当てたときに、異常な感じがあったのですが、今までにがんになったことがなかったので、単なる疲れだろうと思って今回のガンを見過ごしてしまったのです。」と石黒先生は振り返ります。

2013年6月時点で、石黒先生と奥様は78歳です。今までにサプリメント・漢方などを飲んだことがなく、朝6時半から池の周りを7.4キロ、1時間半かけてのウォーキングと温熱を毎日かかさず行い、癌の再発もないのです。注熱は朝と夜2回ほど行い、あわせて1日で4.5時間~5時間ほどになるそうです。温熱を持続することでも健康を守れる事を実証されています。食事は、野菜中心の生活で肉はあまり食べないそうです。

詳しくはは希輝(きらら)通信に掲載しています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

聞き手:がん克服サポート研究会サポート 坂井


石黒先生についての感想

石黒先生は、三井とめ子先生との出会いから、86度の温熱器を使い、施術してきましたが現在はがんがリンパ節に入る寸前で、がんを何とか食い止めれないかということをテーマに103度の温熱板を使用し研究をしているそうです。研究のために温熱板の温度も86度・96度・103度と使い分けられています。病状によっては、転移するところがわかるので例えば大腸がんですと、鼠蹊部(そけいぶ・足の付け根)が腫れてくるケースが考えられるので、転移する前になんとか発見できないかという事で、103度の温熱板を使ったりするのです。

喉頭がんの方を調べてみると、103度である場所が熱いと感じられて、86度の温熱板に変えてみると熱さを感じない方もいらっしゃるのです。喉ぼとけの下に隠れているのか、その内側に隠れているのかわからないが、103度だと早く反応を得られわかるケースも出てきたのです。施術の時間も考え、温度を使い分けて施術を行いながら、成果をあげるために研究も行っているのです。
少しでも長く深く注熱するために温熱板につけるパッドも開発!パッドでもがん患者さんに良いものをという事で、ホルミシス効果が得られる何種類かの鉱石を探し、ホルミシスパッドが完成しました。ここでも簡単に紹介していますが、不織布に粉砕した鉱石を練り混ぜるには、相当な技術と時間とお金がかかっています。

ホルミシスだけでも、病状が悪化しないように良い状態の方はいるそうです、石黒式温熱法の一番のポイントは、癌の方ならば1日5時間ほど自分自身もしくは家族の協力のもと、注熱する事(少しでも体に熱を入れるという心とやり続ける根気)ができるかというのがポイントです。その為には温熱板が86度がポイント!それは温度が低いと深く注熱する事が難しく、熱い!アチチッ!という反応を得にくいからです。

長く注熱すると火傷になる可能性もありますが、火傷も防ぎホルミシス効果を得られるヘッドパットは石黒式温熱法では必需品になります。103度の温熱板でも部位にはよりますが、15秒は数える事ができ、注熱する事ができるのです。石黒先生は、三井とめ子先生に教わり、はじめた施術から今では癌の方が知る人ぞ知るということで、がん患者の方が施術を受けに行かれます。癌の方の口コミで広がっている施術の仕方は、三井温熱療法士が何人も訪れるぐらいですし、石黒式温熱療法は石黒先生だけができる療法なのです。

違う方から聞いた話ですが、三井とめ子先生はアイロンパーマの器具を代用する事から始まり、100度以上の温熱器を使い、火傷の状態がひどく裁判にもなり問題にもなった事もあると聞いたことがあります。石黒式温熱法はその問題をも開発したホルミシスパッドで火傷も防ぐ事にも成功しています。低温火傷の心配もありません。

86度の温熱板とホルミシスパッドも道具としては必要ですが、一番は本人が注熱を続けてできるかどうかです。石黒先生はボランティアでがん患者さんに何時間も施術を行い、温熱のあてかたを指導されます。石黒先生は癌の患者さん以外でも高齢者に多い前立腺肥大、過活動膀胱炎(かかつどうぼうこうえん)、メニエール病、帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)でも良くなられる方もいっらっしゃるそうです。

通常では温熱器を1から20まで数えれるところ、帯状疱疹後神経痛の方の場合ですと、イチ数えると熱い!イチ熱い!という方が多いのですが、よくなるにつれて6ぐらいまで数えれるようになるそうです。徐々に神経痛の痛みが楽になり、20までもつようになるまでしっかりと熱を入れ続けると、奥様が帯状疱疹後神経痛になった時には完治したそうです。注熱の時間は朝と夕方に1回20分~30分、注熱を行い1ヶ月で6まで数えれるようになり、3ヶ月で1~20まで数えれるようになり、良くなったそうです。薬は、リリカプセルを1ヶ月ほど飲まれていたそうです。

私は多くの方に知って頂きたいと思いますし、人のために治療を考えられている方には注熱の可能性を知って頂き、だれでも行える治療の一環として考えていただければと思います。

坂井 正典

〇手術以外に、体の外からアプローチをしてガンを無力化させるという温熱療法。石黒先生は温熱について何年も研究し、お金もたくさん使い、創意工夫してオリジナルの「石黒式温熱法」を完成させました。

そして、ずっと無料でガン患者さんの支援をしています。このような療法があることを初めて知ったとともに、ボランティアで施術されている石黒先生の大きな心にふれ、自分を振り返るきっかけになりました。

(編集担当 しろがね)