癌の病理組織標本で共鳴反応診断、温熱療法など副作用のない療法を目指す
超早期発見を可能にする共鳴反応とは何か?
今回は、アドバンスクリニック 院長前田華郎先生を取材させていただきました。 前田先生は共鳴反応による診断と現代医学的検査を参考にした独自の治療法を確立され、すでに高い実績を上げておられます。
取材の際には、私の質問に対して、とても優しい口調で、解りやすく教えてくださり、そのお人柄も伺える内容かと思います。2時間近い取材の中からごく一部ですが、ご紹介させていただきます。
坂井:まず始めに、先生から見て現代学的癌治療についてどのようにお考えかをお願いします。
前田先生: 現代医学では救急医療と対処療法が著しく進歩したと云えるでしょう。又最近は遺伝子治療、臓器移植、再生医療も輝かしい進歩が見られます。
しかし癌に関して云えば、この対処療法の延長線上で診療が行われているためか、中々良い結果が得られていないのが現況ではないでしようか。一言で云えば、目で見て、手に触れて、顕微鏡で見て癌と診断するわけです。
現代医学では例えば鉄砲の弾が入っているからそれを取り除けば良いと同じように考えている人もいるでしょうが、癌はその大きさになるまで長い経過を辿ってきた事と、人を殺すほど強いエネルギーを持っているのです。従って目に見えて診断できる頃はもうかなりのエネルギーを蓄えているのでとても早期発見とは云えません。このエネルギーは手術で癌を切除しても、体内に広く拡散していることが多いのです。ですから手術にしてもどの位切除して良いのかわからないし、形で発見する以前に、つまりまだあまりエネルギーを蓄えていない時に発見しなけれぱ本当の意味での早期発見とは云えないと思います。
現代医学的診断法では、全く癌を否定されても痛み、肩凝り、声がかすれる、咳などの初期の癌の症状が現れていたり、既に目に見える形の転移があってもそれがどこから来たものか不明だつたり、乳癌でも形に現れる前に乳癌のエネルギーを蓄えている場合が結構あります。乳腺症か乳癌かを手で触れて初期に診断できる人(医師を含めて)はいないと云つても過言ではないでしよう。このような場合でもエネルギーの有無を見ていくと直ちに判断がつきます。
治療面でも診断法が形でしか捉えられないのだから、どこに微小なガンの芽が飛んでいるか分からないのです。その辺に居るかも知れないとばかりに放射線を適当に照射したり、副作用の割にはあまり有効でない強い抗癌剤を全身に投与しているのです。つまり診断法も治療法も中途半端と云えるでしょう。抗癌剤は腫瘍を縮小させてから手術をするという目的ならよいのでしようが、手術後に習慣的に投与されているのは良いと云えません。
又、癌研や癌セン夕―や癌治療を主に行っている病院では、多くの患者さんが押寄せていますが、ほとんどの方々が健康食品や温熱療法など別の方法を併用しています。ところが、それを告げるともう診てもらえないので医師に云わないわけです。そうなるとそこにいる医師達が発表する「有効率」は、かなり信憑性に乏しいと言わざるを得ません。
坂井: 現代医学的早期発見はどの程度の癌を指しているのでしょうか?
前田先生:
現代医学で早期発見と云っている癌の最小単位が直径1cm弱、この時既に癌細胞の数は約10億個です。この時癌は見えない所へ既に多くの癌細胞を散布しているわけです。そして一番多く癌細胞が集積している所が一番強いエネルギーを持っているわけです。目に見える世界と見えない世界は診断上区別は出来ないのです。何故なら一つの細胞の遺伝子が変化して見える形に増殖するわけですから、この間には癌の発育過程が必ず存在するのです。
また、どのレベルで癌と診断するかが問題です。前述したように、この見えない癌の発育期に既に見える形となって転移している場合もあるのです。
坂井: 癌のエネルギー論は初めて耳にしましたが
前田先生: 同じ腫瘍でも良性のものはエネルギー(=活性)がないのであまり増殖しませんが、癌(悪性腫瘍)は1人の人間を死に追いやる程の強いエネルギーを持っていることは当然想像がつきます。
坂井: 目で捉える事が出来ない癌をどう捉えて行くのですか?
前田先生: 癌遺伝子が活動し始めた頃、人体に何か異変が生じ、それを客観的に捉える方法があれば、それを利用すれぱ良い訳です。例えぱある音が聞こえるとか、色が変わるとか、それはどのような変化でも良い訳です。
1900年頃、アメリカ・ス夕ンフォード大学の内科医であったA.Abramsは、癌の標本を本人に近づけたところ、お腹の打診音に変化を認めたというのです。それは、同じ物質が近付けば体内の骨格筋(骨に付いている筋肉}が少し緩むという現象がわかったのです。.
この現象を利用した方法は共鳴反応として色々な方法で利用されています。 共鳴反応は癌だけではありません。虫でもウィルスでも細菌も重金属も脳の神経伝達物質までもが反応します。以前、肝臓癌と云われ手術が必要と云われた方を診たところ、肝臓癌の標本には全く共鳴せず、肝吸虫に反応したのです。その方はどちらを信用してよいか分からずあちこち点々としましたが、高齢のため手術しないまま数年も元気で生活しています。
癌ではありませんが、小学生の女の子が、頭痛、めまい、歩行不能などで休学していたのです。病院で脳のMRIをとったけれど異状なしと云うことで神経科の薬を飲んでいました。
当科で共鳴反応で頭を診ると血流が悪く、水銀やその他の有害重金属の蓄積と痛みを誘発するウィルス、脳の神経伝達物質の異常などが発見され、それに対応する処置を行ったところ、すべての症状がとれて2週間後から学校ヘ行くようになりました。それから4年も経っていますが、健康で美しい女性に成長して来ています。
坂井: 先生の癌治療の基本をお知らせ下さい。
前田先生:癌治療は多岐に渡っているので各医師によって方法が異なります。私は自分なりの方法を確立していますのでそれを列挙すると、下記のようになります。
原則は、共鳴反応による診断と現代医学的検査(腫瘍マーカー、画像診断等)を参考にして、体に全く障害を与えないで癌細胞のみを殺して行く方法を目指しています。
1)食生活や生活習慣の見直し、適度な運動
2)健康(機能性)食品のスクリーニング=今の患者さんに一番適した物とその摂取量を決める
3)体内からは、冷え性の対策、心の持ち方(希望を捨てない、癌を忘れる程の感動、趣味、情熱と生に対する感謝の気持ち)自己血によるNK・T細胞の免疫療法
4)体外からは遠赤外線による全身照射(自律神経調節、リラックス、体温の上昇すべての循環系の改善、免疫カの上昇など)と遠赤温灸による局所温熱療法(共鳴反応を示した所の皮膚上では特に熱く感じるので、その部位に頻回に当てる)。初めは強烈な熱感ですが継続しているうちに次第に弱く感じるようになれば、癌のエネルギーが減少した事を実感するでしょう。
現在は、体に全く障害がなく、より有効である温熱療法を研究中で、患者さんの希望によって行っています。正しい診断法と良い治療法が噛み合ってこそ、良い結果が出ると思います