ナチュラル・ハイジーンでいつまでも若く美しく健康に!~日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長 松田麻美子氏

ナチュラル・ハイジーンでいつまでも若く美しく健康に!

松田麻美子 (まつだ・まみこ)氏
自然健康・治癒学博士(Ph.D. in Natural Health & Healing)。
日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長。

1978年、米国ウェスリヤン大学卒。1992年、「アメリカ健康科学カレッジ」で栄養科学の最高学位を取得。2006年、米国ナチュラル・ヘルス大学卒。 栄養科学、自然健康・治癒学を修め、ヒューストン・ナチュラル・ヘルス協会/ヒューストン・ナチュラル・ハイジーン・ネットワークを主宰。日本におけるナチュラル・ハイジーン(自然健康法に基づく究極の健康栄養学)のパイオニアとして活躍。現在、米国ヒューストンに在住。日米間を往復し、「健康な体づくり」のための研究と指導に取り組んでいる。

いつまでも若く美しく健康に!松田麻美子先生来日講演会
ビューティー&デトックスビュッフェパーティin京都
(2012年10月20日/於:京都プラザホテル/主催:美人野菜大学)より
 「良質なタンパク質をとるために、肉を食べないといけない」「カルシウムをとるために牛乳を飲まないといけない」、そう思い込んで毎日のように肉を食べ、牛乳を飲んでいる私たち。でも、もしそれが逆に体に負担をかけ、病気の原因を作っているとしたら…。
日本における「ナチュラル・ハイジーン」のパイオニア、松田麻美子先生の(昨秋の)来日講演では、特に肉や牛乳・卵などを取り上げ、「動物性食品と病気」との関連について話されました。
講演の後は、野菜とフルーツ、ナッツを使ったフルコースのお料理を食べながら、歓談の時間となり、活発な意見交換が行われました。

ナチュラル・ハイジーンの基礎知識
●「自然の法則」に準じた健康科学

 「ナチュラル・ハイジーン」という言葉をご存じですか?
これは、「ナチュラル」(自然)と「ハイジーン」(衛生、清潔)を組み合わせた言葉で、「健康および健康維持のための科学」で、「科学的裏付けのある理論」を意味しています。
1830年代にアメリカの医師たちによって系統づけられたもので、「自然と調和していない生き方が病気を生む」、つまり「自然の法則」に従って生きることの重要性を説いた健康理論です。

●私たちは自ら病気を作り出している

 私たちは病気になるのではなく、自ら病気を作り出しています。
私たちの食事や生活習慣などの選択が、ホモサピエンスとしての私たちの体にふさわしくないため、体に本来備わっている「自然の防衛力」を破壊し、細胞を傷つけ、機能を低下させ、長い年月をかけて自分自身を病気にしてしまうのです。

 「自然と調和する生き方」とは、例えば動物たちは、自分の身体にふさわしいものを本能的に知っていて食べています。ライオンなど肉食の動物は歯が尖っていて、肉を引き裂くのに適していますが、草を食べることはできません。草をすりつぶすような歯を持たないからです。ですから、草を食べている動物を襲い、まずは内臓を食べて消化された植物の栄養をもらいます。
逆に草食動物は、肉を食べても消化できるような機能を有していません。野生の動物は本能的に自分の体に合うものを知っていて食べています。
ところが人間はどうでしょうか?
例えば、牛乳。牛乳は牛のミルクです。今はどこでも手に入る牛乳ですが、流通していなければ、本来は牛のいるところへ行き、乳から自分がしぼって飲む以外、飲むことはできません。自然には手に入らないものです。
そして、牛乳は子牛が成長するために飲むものであり、ほかの動物の乳を飲み、しかも離乳しないでずっと飲み続ける動物など、ほかにいるでしょうか?
牛のミルク(牛乳)は人間のミルク(母乳)よりずっと多くの成長因子を含んでいるため、牛のミルクで育つ赤ちゃんは、早く成長します。しかし牛のミルクを飲み続けていると、がん細胞も成長していくことになります。
今日、乳製品・牛乳の摂取量は1950年の17倍で、それと比例して特に乳がん、前立腺がん、大腸がんなどが激増しています。
牛乳を飲めば飲むほどがんになる─これは、近年の科学的裏付けによって証明されている事実です。

 私たちも野生の動物のように、「体にとってふさわしい食事をすれば病気にならないし、悪いところは自然に修復される」というのがナチュラル・ハイジーンの理論です。

松田麻美子先生の関連書籍

・50代からの超健康革命―「第二の人生」を幸福に過ごすために
・子供たちは何を食べればいいのか―子供のからだは家族が守る!
・女性のためのナチュラル・ハイジーン―生理痛から乳ガン・更年期障害まで、「女性の悩み」すべて解消!
・だれもが100%スリム!常識破りの超健康革命
その他多数

・・・続きは希輝(きらら)通信13号に掲載しています・・・・

老化を加速させているのは「過食」、「ストレス」、「運動不足」の3兄弟

(酵素健康法研究会発行紙「健康の輪新聞」15号より)
 飽食の日本で、好きなものを好きなだけ食べていると、相変わらず体は余分な脂肪の蓄積を行います。「ストレス」はあらゆる代謝機能のコントロールにダメージを与えます。「運動」が不足すると、筋力は衰え、血液循環は悪くなります。
これら「過食」、「ストレス」、「運動不足」の三兄弟が、加齢にともなう体内の現象を加速させるため、現代では寿命をのばす医療は進んでも、認知症ほか生活習慣病、がんなどが一向に減らないのです。

●加齢にともなう体内での現象と認知症の関係

高齢になるにつれ、体内酵素が減少し、分解能力が低下します。
高齢で過食をすれば、老廃物や毒物、汚染物質などの体内ゴミも増やしてしまうリスクを高めます。さらに、体内ゴミを分解する「リソゾーム」という酵素の減少も見られ、分解されないゴミ(リポフスチン)などが細胞内いっぱいに占有してしまい、そのことで細胞レベルの代謝機能に支障が生じ、機能障害が起きやすくなってしまいます。このことと関連している免疫低下の結果も、疲労物質や毒素などの汚染物質の蓄積につながっていきます。

 体内ゴミは、若ければ、自然に排泄されていくものです。
若者は元来、新陳代謝も活発で、身体も活発に動かせますし、ストレスも何かと発散させやすい傾向にあると思いますが、加齢によって若者とは逆のメカニズムが起きてくるのです。
つまり、「過食」、「ストレス」、「運動不足」の3兄弟が、体内ゴミを増やす原因になっているということです。

体の老廃物・有害物質を出す方法
体のなかに溜まっている「毒素」を排出できるかできないかが、病気と大きく関わっています。
では、「毒素」を素早く排出するにはどうしたらいいのでしょうか?
具体的な方法としては、断食、食事療法、機能性食品、サプリメント、腸内洗浄、赤外線照射、オイルマッサージなどがあります。
●劇的効果の「断食 (ファスティング)」脳も若返ります

 「断食(ファスティング)」は、欧米では「メスのいらない手術」といわれているほど病気を回復させる方法として認識されています。専門の病院もあるそうです。

 日本でも、断食を取り入れた治療を行っている医師や、プチ断食を推奨している民間医療の先生たちが増えてきました。
断食を行う日数や方法については、目的によってさまざまで、無理せず自分ができそうなものを選んでやってみましょう。また病気の場合は医師に相談して行いましょう。
◆断食の効能 
断食は「毒素」を排出することに伴って、次のような効能が得られます。

①すべての臓器が元気になる。
②腸内環境が良くなる。
悪玉菌が減少し、
善玉菌優位になる。 ③免疫力アップ
④宿便が出る
⑤体質・症状の改善
⑥病気の治癒 ⑦味覚や嗅覚が鋭くなる
⑧脂肪燃焼(ダイエット)
⑨脳が若返る
⑩活力の回復

ケトン体とアルツハイマー病
 断食の4~7日め以降(人により差異があります)になると、体は脂肪組織を分解して、脂肪酸から「ケトン体」というブドウ糖の代替エネルギーを作り出します。このケトン体はアルツハイマー病と大きな関わりがあります。

 ケトン体を供給できる食べ物(ココナツオイル)を摂ることで、アルツハイマー病に効果が期待できるというレポートが出版されています。
(『アルツハイマー病が劇的に改善した!米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能』メアリー・T・ニューポート 監修:白澤卓二より)

癒しのトレーニング サイモントン療法
 サイモントン療法は、米国の放射線腫瘍医で心理社会腫瘍医のカール・サイモントンが考案した、ガン患者とその家族等のための心理療法です。現在ではがんのみならず、ストレスを起因とする様々な病気に対して同療法が提供されています。

●ベースにある考え方は・・・

 人間が抱く感情は、健康に非常に大きな影響を与えています。
肯定的な感情は、私たちの体の免疫と自己治癒力を高め、否定的な感情(感情的ストレス)は、逆にそれらを低下させるということが、様々な研究によって明らかにされています。

感情は、考え方(思考)と生きる姿勢から生まれます。否定的な感情を生むそれらを健全なものに変えていくことが必要になります。
サイモントン療法では、認知行動療法と、イメージ療法を核として取り入れ、心・身体・魂のバランスをとるようにトレーニングしていきます。自分だけでなく、家族・友人・周囲の人々・地域社会・地球・そして宇宙との調和も視野にいれていきます。

●物事のとらえ方からストレスは生まれる

 私たちは、さまざまな悩みを抱えて生活し続けています。私たちは、何かが起きたとき、得てしてその出来事に対して悩まされると考えがちですが、実際には、その出来事ではなく、出来事をどのように解釈したかによって、狼狽したり、悲しむといった感情がわきあがってくるのです。
物事のとらえ方は、人により慣れ親しんだ思考パターンを持っています。

・・・続きは希輝(きらら)通信13号に掲載しています・・・・

~編集担当・しろがねの感想~

 ナチュラルハイジーンは、19世紀のアメリカで開発された健康法で、アメリカではすっかり定着していますが、日本では松田先生の本さえ知っている人は少ないのが現状です。
 テレビではグルメ番組が多く、スーパーマーケットでは輸入肉や添加物が多いレトルト食品や乳製品、菓子パンがたくさん売れています。
 「私たちは自ら病気を作り出している」と松田先生はおっしゃっていますが、この記事をきっかけに、一人でも多くの方に健康と食べ物について学んでいただけたら、と思います。

 この他、断食の情報、ストレス解消の方法も掲載しています。特に、「サイモントン療法」は、否定的な感情を生む思考を健全なものに変えていくことで、病気(特にがん)を癒していく方法。日常生活でも役に立つ記事になっています。