前回、リンパ浮腫についてお話しましたが、今回も「むくみ」とは何なのか、改善の仕方や当店おすすめのリンパ浮腫を軽減する方法についてまとめてみました。

むくみとは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態のことを言います。多くの原因は、血液循環が悪くなった時に生じるか、病気に原因があります。

【病気が原因のむくみ】
□リンパ浮腫…がん治療で受けた手術後や放射線治療後などに、リンパ節を損傷するため手や足のリンパ液の流れが悪くなってむくみます。
□心臓…心臓に障害があることで心臓のポンプ機能を正常に保てなくなり、血液をうまく巡回させられない。
□肝臓・腎臓…肝臓や腎臓に障害があって、腎臓がうまく水分を尿として排泄できない。
□エコノミークラス症候群…飛行機に長時間乗っていて起こることが多いため、この名前がついています。
飛行機やバスなどによる長時間の移動、病気で寝たきりになるなど、同じ姿勢を取り続けた事により、
足の静脈に血栓ができて血液が滞り、むくみが起こります。
□薬の副作用…まれに薬の副作用でむくむことがあります。
□栄養失調…消化管の病気で血管に水分の吸収ができない。

【生活習慣によるむくみ】
□長時間同じ姿勢を続ける…長時間のデスクワークや立ち仕事などで、ふくらはぎの動きが減り血液が心臓に戻りにくくなることでおきる
□運動不足…こちらもふくらはぎのポンプ機能が低下して血液が流れにくくなる
□ダイエット…栄養不足により、血行が悪化しむくみができる
□アルコールの過剰摂取…アルコールの摂取により、血液中の水分が失われ濃度が上がるため、濃度を下げるために
血管内へ水分が取り込まれていきます。この取り込まれた水分がむくみを生じさせます。
□体温調整不足…エアコンなどで温度変化が少ない環境下で長時間過ごしていると、
体温調整にかかわる自律神経の働きが鈍って水分の代謝が滞り、むくみが起きます。
□冷え…冷えからくる血行不良によって、老廃物や水分がスムーズに排出できなくなるためにおきる。

それでは、リンパ節廓清手術をした人で具体的なお手当の方法をご紹介します。

♦まず、リンパ浮腫が肩や腕にある人

肩:痛みない場合は、肺がんや乳ガンの人と同じように蒸しタオルを、肩から脇の下をくるんで、5分~10分温めて、はずします。
痛みがある場合は、タオルで5分温め、冷えたタオルで1分冷やすなど、温冷の刺激を繰り返すといいでしょう。

腕:ただし、傷口がジュクジュクしている場合は傷が治るまでやらないようにしましょう。
腕:タオルを1枚広げて、腕を完全にくるむように巻き付けます。肩と同じよういに温めて、冷やすを、好みのやり方で
温冷の刺激を繰り返します。

♦次にリンパ浮腫が脚や足にある人

そけい部にはタオルを二つ折りにして1枚。脚はタオル1枚を拡げて全体を包み込みます。
重症の人は、もう一枚を使って二十にまくといいでしょう。温冷のやり方は肩や腕に浮腫のある人と同じです。

この手当をすると肌の色が次第にピンク色に変わり皮膚が柔らかくなってきます。
一度でそうならない場合も、好転を信じて頑張りましょう。

おすすめの記事