先週、ご主人が前立腺がんと戦っていらっしゃり、きらら通信を元にご相談いただいた方を少しご紹介しました。

その方のご主人は2年前、前立腺がんと診断され、治療を始められました。
手術や放射線治療は負担が大きいと考え、断られましたが、ホルモン治療だけはお医者様から「必ず」と言われたので続けられました。
前立腺がんの生存率は比較的高く、諦めたくないという想いでエゾウコギやユーフォリアの枇杷の葉温灸、東城百合子先生系列の料理教室で食事療法を学ぶなど、一生懸命に様々なことに取り組まれてきました。

がんと診断されて1年ほど経った頃、腫瘍が大きくなり骨に転移があると診断されましたが、漢方も試されるとマーカーや血液検査の結果が正常値になり、骨への転移も誤診だったとの診断。
少しほっとされたのもつかの間、やはりお医者様に「手術や放射線治療を受けるように」と勧められます。

「手術や放射線の治療は、身体への負担が大きい印象でやはり受けたくないんです。
ただ、再三お医者さんには勧められるし、誤診であったとは言え『骨への転移』などを聞くと、心が揺らいでしまいます。きらら通信17号で体験談を語られていた方(田中様:仮名)は、私たちの経験と重なる部分が多く、同じ経験者としてお話を聞きたいのです」

田中様も快く質問に答えて下さり、やはり手術や放射線治療はお断りされることに。
さらに食事療法もしっかり取り組まれたいとのことで、ゲルソン療法を指導して下さるクリニックもご紹介させていただきました。

「どんなに『しっかりしていよう』と思っていても、沢山の情報に囲まれてしまうと不安で揺らいでしまいますね。
そんな時、同じような体験をされた方のお考えや経験を伺うと、とても心強く感じました。
田中様からの『前向きな気持ちが一番大切ですよ』との言葉で、無意識で背負いこんでいた後ろ向きな不安感がストンと落ちたような気がします」

病との戦いは長く続くこともあります。
最初の頃は前向きに立ち向かった方も、長引いてしまうと「いつまで続くのか」と気持ちが落ち込んでしまうこともあるかと思います。
そんな時、同じような経験を「共有」し「一緒に頑張りましょう」と励ましてくれる存在はとても貴重なのです。

ご相談はもちろん、皆様からのご経験談も、ぜひお聞かせいただければと思います。

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