南北アメリカ大陸のノウゼンカズラ科タベブイア属植アベラネダエ種の薬用植物「タヒボ」は、50年ほど前から研究がつづけられ、さまざまな有用作用が確認されています。

その中で、抗酸化・抗炎症作用について検証した資料がありましたのでご紹介させていただきます。
「タヒボ」に含まれる複数の色素タヒボポリフェノールには、優れた高酸化力があります。その中でも代表的な「AX101」とよばれるタヒボポリフェノールがあります。

この「AX101」の抗酸化力をビタミンCやそのほかの抗酸化力がある食品と比較した試験結果によると、「AX101」は、ビタミンの27倍、緑茶のカテキンの6倍、また、ワインに含まれるミリセチンというワインポリフェノールの2.5倍も活性力が強いことがわかりました。

また、炎症を鎮め炎症を誘導する炎症性サイトカインの分泌を抑え、炎症を拡大しないよういする働きのことを抗炎症作用といますが、タヒボのこの作用についても次のような試験結果が報告されてます。

ある主な治療の終わった60名のがん患者に6か月間「タヒボ」を連日投与し、炎症のマーカーであるCRPの推移を観察したところ、CRPを抑制することがわかりました。
がんと炎症には密接な関係があり、 炎症サイトカインの発生を抑えられるということは、活性酸素の発生も抑えることができるということです。

このような結果からわかることは、「タヒボ」を摂取すると、がんの予防だけでなく、慢性炎症からくる様々な病気の予防や改善も期待できるということです。特にビタミンCの27倍の高酸化力という数値は
驚異的でアンチエイジングの観点からもタヒボが注目されるのもうなずけます。

参考資料 :健康ジャーナル別冊 2021/10/21(特別号)

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