枇杷葉温圧のすすめ
以下、「りーぶす」2008年第23号より引用抜粋。
健康で楽しい老年期を 〜健康を保つにも努力は必要〜
きれいな血液は正しい食生活から
生命をつないでくれるのはすべて血液です。この血液が体細胞に発展して体を組立てています。この血液を生み出してくれるのは、これまでにも何回も申し上げたようにすべて食物なのです。ここでもう一度、自然医学会会長でお茶の水クリニック院長、血球の起源の著者でいらっしゃる森下敬一先生のおっしゃっておられる血液理論をおさらいしてみましょう。
森下敬一先生は、「腸絨毛組織において造血される赤血球は、食物を素材として造られるものです。勿論、食物の質が赤血球の質を左右する決定的な因子なのであります。つまり食物が血液となり、血液が体細胞(骨や筋肉や内蔵等)へと変化・発展していくのです。従って食物が変れば血液が変わり、血液が変れば体細胞も変わる、という極めて重要な生理機構の存在を知りました。」とおっしゃっておられます。
更に、先生は、「食物によって生み出された赤血球は、細胞の前段階である組織球や白血球(リンパ球)に発展します。そしてこれらの細胞はすぐそばの固定組織細胞と全く同じ細胞へと変化発展していく。という驚くべき現象を目撃して来ました。」とおっしゃいました。
食物を素材として造られた血液は、身体を組立てる素材となるのと別の働きとして、心臓のポンプから送り出され、身体中をめぐりながら生命をつないでくれます。心臓から送り出されるときに酸素を担ぎ、これを各細胞組織に配りながらごみ集め(細胞・組織が活動していくために出てきた老廃物の収集)をしながら静脈に入っていきますが、このとき血液が汚れていると「ゴミ」集めができず積み残しをたくさん出してしまいます。
心臓から送り出される血液は、いつでもきれいで力がなければ生命をつないでいく役割を完全に果たすことはできません。この積み残しが重なると、自分で病気を作ってしまう結果になるのです。これが生活習慣病といわれているものです。
食物が間違っていると(白ざとう、油、特に動物油、肉類、市販の牛乳、添加物入りの食品等)始めから汚れた血液しか生み出すことができません。この汚れた血液を素材として組立てられた身体が強くて長持ちするはずがないことはお分りいただけると思います。
血液浄化力のある枇杷葉温圧
枇杷葉温圧も一滴の血液を生み出すことはできませんが、血液を浄化する力は抜群です。その生き証人が私で、80歳をすぎるまで、食・運動・心の問題の三本柱と、枇杷葉温圧を定期的にやることでこれまでの活動を続けてくることができました。 枇杷葉温圧には、活性酸素を始めとし、乳酸(肩こりの原因)尿酸(痛風の原因)等を分解して血液を浄化する力があります。その上お灸には、心臓のポンプのカ(灸の持つ陽のエネルギーによって収縮力を高める)を強くして酸素運びを効率よくする等の大きな力を持っています。
私の生活の中に枇杷葉温圧がなかったら、食・運動・心にどんなに気を配っても、現在の若さと元気はあり得なかったと思っています。運動にダンスを選んだのも私にとっては大正解でした。体力・気力を失わずに一週間の出張も軽くこなせる若さが残っているのも枇杷葉温圧とダンスのたまものです。
灸熱の力
〜熱伝導力・継続力に優れ、効果力も抜群〜 濱田久実子
枇杷葉温圧の普及を始めてから40年位たちました。この間、感じたことは、9割の方々が、灸熱は枇杷の葉を温める手段の一つだと思っていらっしゃるということです。ゆでコンニャクや焼塩、デンキの熱やカイロ等で葉を温めて、皮膚からの吸収をよくするための手段と同じ、と思っているのでしょう。灸熱以外の熱源は確かにその通りです。灸熱以外のものは皮膚から中に入っていかないからです。
ここで灸療法をしっかり理解して、枇杷葉温圧に灸熱を使う大きな理由は、大へん効果が高いということをぜひ知っていただきたいと思います。
灸療法の作用及び効果をあげてみますと、
1)組織細胞の機能を亢進させる。
2)心臓や血管の収縮力を増して白血球を増加させる。灸の継続により赤血球も増加する。
3)リンパ球を増加させて免疫力を高める。
4)血小板を増加させて止血作用を高める。
5)骨組織を強化して体質の改善につなげる
6)血管の収縮・拡張によって局所の充血、貧血を調整し、炎症をやわらげる。
7)鎮痛作用がある。
8)殺菌作用がある。
などのすぐれた働きが、これまでにたくさん知られています。枇杷の葉は温めると成分吸収がとてもよくなるのですが、灸熱ほど素晴しい力を持つ熱源は他に見あたりません。
灸熱の特長は、
1)骨組織を透過する力がある。
(灸熱は、赤外線と同じ熱線を持っているので、脳腫瘍が頭蓋骨を通して小さくなっているのを何例も報告がある。)
2)45度の熱が継続して皮膚から入っていく。
(火傷の定義に、第一度火傷は45度で皮膚が赤くなる。とあるが、枇杷葉温圧はやるたびに瞬間の温度が45度で体内に吸収されるので皮膚が赤くなる。45度の熱を安定的に体内に送り込むのは他の熱源ではむづかしい。
ガン細胞は42度強で活動できなくなるので、45度は効果抜群。)
3)灸熱は、温圧をやった時間に応じて体内に貯金され、枇杷葉温圧の働きが継続される。
4)灸熱は湿熱なので熱の伝導がとび抜けて速い。
(熱の伝導が速ければ患部に届くのが速い。体の中心部に位置する膵臓にも届き易く、前面から自分でできる。デンキの熱は乾熱なので熱の伝導は極端に遅い。)
と以上のような働きと力を持っているので、枇杷の葉がないときには、灸療法だけで紙と布を厚くして充分に効果をあげられます。すべて前面からやれば背面に届くので、人の手を借りる必要がありません。とにかく継続して結果を見ることです。そのよい見本、お手本が私、濱田久美子です。どうぞ枇杷葉温圧を信じて努力してみてください。
枇杷葉温庄体験談報告
54歳女性。10数年、当院に通っておられる方です。
先日船橋市内の病院で定期検査を受けたところ、胆嚢に異常な腫れが見つかりました。医者に「脅かすわけじゃないけど、ガンかもしれませんよ」と言われたそうです。彼女は暗い顔をして、「4日後に再検査がありますので、その前に枇杷葉温圧をやってほしいのです」と言います。そこで、3日間、約1時間ずつ、右乳下の胆嚢部を中心lこ、集中的に枇杷葉温圧を施しました。
再検査の日の午後。「先生、ほんとうにびっくりしました。胆嚢の腫れがなくなってしまってるんです。しかもポリープまで消えてるんですって」と、朗らかな顔で報告に来られました。昨日まで、ガンを心配して落ち込んでいたのが嘘のようです。 それにしても、驚くべき枇杷葉温圧の力。改めてその威力に驚きました。
(報告者:黒木整体院院長 黒木)