秋好先生への取材
坂井: 癌克服に役に立つ情報をお聞きできないでしょうか?
秋好先生:私の立場というのは、予防医学・代替医療振興協会の理事という立場ですから、予防についてはお話できます。
予防医学・代替医療振興協会が運営するナチュラルクリニックのスタートが心療内科です。いわゆる心の病とかの方が多がったのですが、クリニックですから、いろんな人が段々増えてきて、その中には、癌の人も糖尿の人も、いわゆる、メタボリックシンドロームっといわれる人もね、少しずつ増えてきました。
私はお医者さんじゃありませんから、予防医学の立場から、要するに、どうしたら癌にならないか、どうしたら糖尿にならないか、という事も研究するようになりました。
私は予防医学の事をよく例えで「山のつり橋理論」って言います。
昔は、田舎に行くと山のつり橋があるんですよね。その山のつり橋はね、切れかかっています。だから、あれを上ると危ないと。
だから、もう、市役所とか、町役場で、山のつり橋を修繕してくれと、まぁ、けじめで治してくれと、修繕して、ちゃんとしたものにしてくださいよと言ってもね、やらないんですよ。
何故やらないかって言うと、今だかつて切れてないって、一回もまだ切れてないと。
傷んでるけど、まだ切れてない、ていうことは、その、山のつり橋が切れて、バーンと下に人が落っこちて、怪我したり死なない限りはやらないということでしょ。これ、日本人の山のつり橋医療。別名、役人思想、役人理論っていいます。役人ってのは前例のないことは、やらないんですよ。それ、何でやらないんですか。何でやらないの、いわゆる、前例がないってこと。
私も同窓会などの集まりに行くと、周りが 50 歳代ですから、
「秋好さん、またよろしく、今んとこ、俺、大丈夫だからさ、駄目になったら行くよ。」と言われるんです。これ、「山のつり橋医療」でしょ。
今駄目じゃないの、だから、今、なんにもしないよと、今、癌でもないし、糖尿でもないし、動脈硬化でもないし、脳梗塞も大丈夫みたいだから、今は何もしない。
「 MRI 受けて、脳梗塞が発見された時からやるよ。」って言ってるんですよ。それじゃあ遅いんですね。
何故かって言いますと、ケントギルバートと話をしたんですけども、アメリカは、保険制度がないわけですよ。いわゆる任意保険で、ひとたび病気なったら、莫大なお金がいるってね、保険に入れないんです。
日本は、皆保険制度ですべての人がいずれかの医療保険に加入することになっています。
アメリカでは保険に入れないので、向こうは予防医学が発展するんです。自分から医療保険がないってことを考えればいいんです。健康保険ないですもん、言ったら全額、自分で負担しないといけない。
病気にならないためには、どうするのかっていう社会に日本もなっていかないと、日本はもたないですよ。そこで、予防医学・代替医療振興協会の理事長が、 6 年、 7 年前に薬を使わないで、食生活を改善して、足りないものはサプリメントを勧めています。
サプリメントは、要するに補完、補助という意味で、あくまでメインはやっぱり食生活です。足りない物を補っていくで、何を補っていくか、例えば、免疫物質をサプリメントで補うとか、美容であるとか、その、例えば、脳のサプリメントであるとか、目的に
より分かれていきます。
アメリカは何故、癌が減ってきたのか、日本は何故、増えてきたのか?ご存知ですか?
世界の歴史を見たときに、食生活が、 2 、 30 年で 180 度変わった国は日本しかないんです。
戦前はですね、ほとんど癌の方はいなかったんです。
戦後はですね食生活が 180 度変わったわけですよ。要するに、お米中心の生活から、和食から洋食へ変わったんですよ。要するに漢字からカタカナの食生活に変わったんですよ。
食生活だけ変わったんならいいんですが、一緒に病気も変わったんですよ。病気も洋風化しちゃったんですよ。どういう食生活が変わったかっていうと、まず、お米食べなくなった。戦前ですね、だいたい、一年に 120kg 食べてたんですよ、で 2 、 3 年前の統計で 60kg 切りましたよね。
歌なんかにあるんですけど、お米の出来高のこと、もしくは収穫量、一石って言ったんですね。熊本五十余万石、加賀百万石、一石ってのは 150kg のことを一石っていうんですよ。ただ、加賀百万石ってことは、百万人に一年間、 150kg 食べさせるよ。能力があるってことなんですよ、お殿様が。
熊本五十余万石っていうのは、五十万人の人に一石 150 sをお米を食べさせる能力があるってことなんですよ。つまりね、一年に食べる量 150kg として食べるんですね。ところが今、 55 〜 56 sです。ご飯からパンに切り替わってきました。
穀物、お米、麦、つまり、その主食だけ変わればよかったんだけど、一緒に副食も変
わってきました。
そこで、食生活を改善しろという事でファイブアデイってのが出来たんですね。ファイブアデイっていうのは、今、ファイブアデイって言う人誰もいないでしょ。ファイブァデイですよ、ファイブァって言ったら繊維でしょ。ずーとみんな、『ファイブ ア デイ』って言ってたんですよ、一日に五回でもいいんです。
五品でも。ファイブ ア デイ、一日に五つ、例えば一日に五つ、例えば果物でも、野菜でも、それからジュースでも五杯飲めと、野菜ジュースとか、で、ファイブ ア デイなったんですよ。ところが、だんだんだんだん、ファイブ ア デイ、ファイブ ア デイって言って、いつの間にか、ファイブアデイになったんですよ。
ファイバァってのは繊維でしょ、繊維を摂りなさいと、というのは、ヨーロッパ人と日本人の一番の違いは、腸の長さなんですよ。日本人は長いんですよね。
日本人は米を食べるような体になってるわけですね、腸が長いってことは、その、弁でね、直腸から排便されるまでの距離が長いでしょ、そのためには、食べ物のカスが、外へ出て行くためには、たくさん出ないとプッシュできないんですよ、ちょこっとじゃ、長いんですから、ヨーロッパ人は腸が短いから、カスが少なくても便として出てくるんですよ。
だから、カスが少ない、肉、パンというね、要するに、うんこになる量が、ほとんど元がないんですよ、繊維が少ないから。繊維が少ないから、弁が作れないんですよ。だから、プッシュするためには、繊維、だから、ファイバァになっちゃったんですよ。
坂井:繊維が多いと、そういうカスが多くなるんですね。
秋好先生:そうです。繊維は溶けませんから。だから、穀物ですね、ご飯、大豆とか、繊維が多いもの、例えば野菜、海草であるとかね、
穀物の中には、ギャバ、アミノラク酸とか、脳を休ませるものが入っています。他にもアルギン酸、脳を活性化させる。
それで、味噌汁の中には大豆が入る。味噌汁のダシは、昆布ダシ、それから私はカツオ、九州ではイリコを使うんですね。イリコでダシを摂ると、旨みが出るんですよ。何の旨みかって言ったら、アミノ酸ですよね、例えばイリコだったらギノシン酸でしょ、それから昆布だったらグルタミン酸です。これが体にいいんですよ。それから漬け物は、最高の乳酸菌でしょ。
大豆は、例えば納豆であり、いろいろありますね、豆腐であり、何故、体にいいのか、例えば、大豆に含まれてるイソフラボン、これも高酸化物質でしょ。納豆にすれば、ナットウキナーゼ。そういう体の中の、血清を溶かそうとしてっていうのはね、それぞれ全部、根拠はあるわけですよ。
日本人はカルシウムって言ったら、すぐ牛乳っていうでしょ。牛乳のカルシウム摂取量っていったら、物凄い入ってますよ。だけど吸収できないですよ。日本人の場合、やっぱり野菜であり、穀物であり、そういうふうな中にカルシウムを摂取できる、吸収できるのが入ってますね。
病気の原因は活性酸素!3つの代替医療の1つ食事療法編
代替医療にも、三つあると思ってるんですよ。一つは、いわゆる温熱療法ですよね。例えば、今、流行の岩盤浴とか、ゲルマニウム浴、温泉とか、いわゆる温熱療法と言われるんですよね。もう一つは、食事療法ですよ。食事療法の中にサプリメントが入っているんです。食べる、食事を口の中に入れる。それから、三つ目が、いわゆる催眠療法ですよね。
例えば、ヨガだとか、太極拳とかね、これ、三つが入ってくると、私は思ってる。
そのいろんな方法が実はあってね、私たちが、中心に置いているのは食事療法です。
なんで癌になんのかと、ね、何故その病気なのか、と、大きな問題が、やっぱり一つの中で活性酸素ですよね、活性酸素が大きく人間の体を蝕み、まぁ、私は 90 %活性酸素で、病になるんだから、活性酸素をどうして取り除けばいいのかと、体の中へ活性酸素を生まないためにはどうすればいいのか? 40 歳ぐらいまで活性酸素、焼却能力がある程度、人間の体に備わってます。
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